2013年6月23日日曜日

リムルの古代装身具展が始まりました。

益子店でのリムルさんの展覧会は、予定していた年に震災などもあり
3年ぶりの展覧会ということで、今回はたくさんの素敵な作品を制作して下さいました。
















 人が身を飾る原点として、調和、祈りを願って作られたアクセサリー -

〔 古代ローマ時代の銀化ガラスと金細工のネックレス 〕
銀化ガラスはガラスが砂漠の中で、数百年埋もれているときに
ガラスの成分と砂の成分との化学変化により、ガラスの表面に
薄い銀色の膜が付着することで独特の銀色が生まれます。




















〔 金線細工のネックレス 〕
上部の金細工は、ビザンチン時代(4c-15c)の金線細工を
リムル工房にて細部まで忠実に再現しています。



















〔 粒金細工と古代カーネリアンのネックレス 〕
1mmあるかないかの極小の金の粒をひとつずつろう付けした金細工の技術で、
起源はメソポタミア文明の頃から作られています。



〔 金細工とローマ時代ガラスビーズのネックレス 〕
トップはピュー王国(ビルマ・2c-6c)のもので、花をデザインし、
ローマ時代(4c)のガラスビーズを使用しています。




















繊細な金細工は、現在リムル工房として古代のものを再現したものや
リムルさんのオリジナルの金細工をタイとミャンマーの金細工職人さん
の手によってひとつひとつ作られたものです。

古代の金細工の再現にチャレンジされており、
難しいものでは再現するまで3年もかかった技術もあるそうです。

 とても細かい細工なので、今は再現出来ない技法もまだまだ
たくさんあるそうですが、技術を磨いていつか再現、残していくことが願いだそうです。

これらのリムル工房によって再現された貴重な金細工の技術・品物や、その他の作品の数々も
またこれから先の時代に残され、今私たちがリムルさんの作品を身につけられるように、
いつの時代かの人たちにまた引き継がれ、身につけられていたら素敵だなと思います。


またリムルさんは文化人類学を学ばれていらっしゃいますので、
古代のものも、どのような時代にどのように作られたり使われてきたものか等、
おもしろいお話もお聞きできるかと思いますので、気になるものがございましたら
質問してみて下さい。
それぞれの背景が分かるとより楽しいと思います。

会期中は在廊して下さっている日が多いですので、
ぜひ、一同に並んだ貴重なリムルさんの装身具の世界をお楽しみ下さい。















リムル    古代装身具展
2013.6.22sat - 6.30sun
ギャラリー遊星社(starnet  益子店2F)